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水銀を使わずに、「五段返(ごだんがえり)」の動きを再現
「からくり段返り人形」は、1796年(寛政8年)土佐(高知)の技術者・からくり半蔵こと細川半蔵が著したからくり人形唯一の指南書「機巧図彙」を元に製作しています。江戸時代当時は、独特な形状をした人形の内部を、水銀が頭部から臀部へとゆっくり流れ、全体の重心を微妙に移動することで、後ろ向けのトンボ返りを実現しています。
ですが水銀は危険な物質なため、「からくり段返り人形」では使っていません。代替のメカニズムをどうするかが学研スタッフの苦労したところです。結局、水銀の代わりに鉄球を使い、それに合わせて内部構造を工夫することで、同じ動作をさせることに成功しました。もちろん、頭部から臀部へと重心が移動し、胴体が腰を軸に回転するという、基本的な動作原理は同じです。このメカニズムは現在、特許を申請中とのこと。
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